高齢の親とイライラしないでコミュニケーションをとるためのポイント【加齢性難聴とは】

高齢の親とイライラしないでコミュニケーションをとるためのポイント【加齢性難聴とは】

最近、元気な高齢者が増えています。しかしながら、年を取ると、心身に変化が起こり、残念ながらそれは避けられないものです。「高齢の親と会話をするのが徐々に難しくなってきている・・・」といった寂しさもあり、ついついイライラしてしまうということがあるかもしれません。
特にコミュニケーションが難しいというような場合、老人性難聴の影響があるかもしれません。そこで今回は、老人性難聴とは何かを解説した上で、耳が遠くなってきた親と円滑なコミュニケーションを取るためのポイントをお伝えします。


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加齢性難聴とは

耳は大きく分けて奥から内耳、中耳、外耳の3つから構成されています。一番奥にある内耳の蝸牛(かぎゅう)という部分に有毛(ゆうもう)と呼ばれる細胞があります。
老人性難聴は、この有毛細胞が損傷したり少なくなったりすることで起こります。残念ながら、一度壊れてしまった有毛細胞は元に戻らないため、対策としては、補聴器等で聴力を補うか、伝える側が伝わるように工夫をするという選択肢しか今のところありません。

参考:『加齢性難聴 (老人性難聴、老年性難聴)
参考:『親の耳が遠くてイライラ…老人性難聴の接し方・話し方を詳しく解説

加齢性難聴の症状とは

一般社団法人加古川医師会によると、加齢性難聴には以下のような症状があると言います。

  1. 高音域の音から聞こえなくなる

  2. 両方の耳が同じように聞こえなくなる

  3. 難聴の程度は高年齢になるほど個人差が大きくなる

  4. 単純な音は聴こえるが、言葉を聴き取る能力が低下する

  5. 難聴者は難聴を隠す傾向が強い

  6. ゆっくり、区切って会話をすれば日常会話はだいたい可能である

上記から明らかになったのは、加齢性難聴になっても、聞こえにくくなったことを認めない傾向にあるということです。さらに、伝え方を工夫することで、日常会話は可能であるとしています。

そこで次に、高齢性難聴の可能性がある親とのコミュニケーションのポイントをご紹介します。

参考:『老人性難聴

 

耳が遠くなった親とのコミュニケーションのポイント

耳が遠くなった親と話していると、会話がスムーズにできず、ストレスを感じることがあるかもしれません。
そこで、お互いにできるたけ快適にコミュニケーションをとるためのポイントを3つご紹介します。

 

1.ゆっくり区切って話す

先にお伝えしたように、一般社団法人加古川医師会によると老人性難聴の場合でも、ゆっくり、はっきり話すと聞き取れるといいます。そこで、伝わりやすいようにそのような意識を持ってコミュニケーションをとることが重要です。
逆に、ボソボソとした小さな声は、聞き取りが難しいため、何度も聞き直されたり、聞こえたふりをされる可能性があるため注意が必要です。

2.非言語情報での伝達を意識する

非言語情報とは、身振り手振り、ジェスチャー、表情、目の動きなど、言葉以外から得る情報です。

アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアン氏によると、コミュニケーションにおいて、受け手が話し手から得る情報は「言語情報は7%」「非言語情報は計93%」であると述べています。

このように、ノンバーバルコミュニケーションによる情報伝達が重要であることを意識することがポイントです。

例えば、親に話しかけたい時は手振りなどで注意を引きます。そして、会話をしている時も、身振り手振り、ジェスチャーを使うことで伝わりやすくなるでしょう。

そのため、親と会話をする時は、向かい合って話すことが重要です。コミュニケーションをとる時は、親に向かい合い、口を大きく動かし、表情も確認しながら声の大きさを調節します。逆にスマホを操作しながらなど、顔を見ないで話かけると伝わらない可能性があるので避けるべきでしょう。

参考:『ノンバーバルコミュニケーションとは? 種類と例、非言語の効果

 

3.伝わりやすい環境を整える

雑音が多いと声が聞こえにくいため、窓を閉め、テレビを消すなどし、可能な限り静かな環境で会話ができるようにします。また、先にお伝えしたノンバーバルコミュニケーションの表情や、口の形がよく見えるように、部屋を明るくする、もしくは明るい場所でコミュニケーションをとることが重要です。

また、近づいて話すと聞こえやすくなりますが、不自然に近づきすぎると「そんなに耳が遠くない」と親が不愉に感じることもありますので、注意が必要です。なお、補聴器をつけている場合は、1~2mほどが適切な対話の距離といわれています。

加齢と共に耳が遠くなるという状態は、まだその年齢を経験していない子供世代にはイメージがつきにくいかと思いますが、このような変化を理解した上で、コミュニケーションをとることがポイントであるといえます。

参考:『ご高齢者に多い「加齢性難聴」とコミュニケーションのポイント
参考:『親の耳が遠くてイライラ…老人性難聴の接し方・話し方を詳しく解説

 

「ひとり暮らしのおまもり」という選択肢も

コミュニケーションの取り方に注意が必要とはいっても、中には、高齢の親が一人で遠くに住んでいて、対面で話す機会がなかなかない、会っても年に数回という方もいるのではないでしょうか。そのような状況にある場合、親のことが心配でも、できることが限られていると何となく気懸りに思われているかもしれません。

そこでお勧めしたいのが『ひとり暮らしのおまもり』です。 
『ひとり暮らしのおまもり』は実家にWi-Fi環境さえあれば、工事不要で、月額費用もかかりません。

しかも、『ひとり暮らしのおまもり』はセンサーに一定時間*動きがないという異常がある時にだけ、子のスマートフォンに通知が行くシステムなため、親のプライバシーが守られるだけでなく、自分の生活を大切にしながら親をさりげなく見守ることができます。(*5~24時間の間で自由に設定可能)

さらに、オプションでSOS発信ができる「ケアウォッチ」を購入することも可能です。「ケアウォッチ」は見守られる側が異常を知らせたい時に左右のボタンを同時に押すと、見守る側のスマホに大きな音でアラートを送るという仕組みです。

 親が毎日、ケアウォッチを身に着けることで、子とのつながりを感じることができるのは、親にとっても子にとっても安心材料となるのではないでしょうか。

 遠く離れた親に会うことを増やしたり、毎日連絡をしたりすることは難しくても、「子とつながっている」と感じることができると親も嬉しいのではないでしょうか。

実家に一人で住む親が「年をとってきたな」と感じたら、『ひとり暮らしのおまもり』を設置されることを是非お勧め致します。

>関連記事:『開発者秘話・裏話①:『ひとり暮らしのおまもり』はどのようにして生まれたのか

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