開発者秘話・裏話④:運営会社『日本ビジネス開発』の考えるIoTとは?

開発者秘話・裏話④:運営会社『日本ビジネス開発』の考えるIoTとは?

『ひとり暮らしのおまもり』を開発・運営しているのは、「IoT」デバイス等の企画・輸入・卸売を行っている株式会社日本ビジネス開発です。
そもそも、「IoT」とは何かご存知でない方のために・・・。
 まず、IoT の読み方は「アイオーティー」です。「Internet of Things」の略で、日本語にすると「モノのインターネット」となります。つまり、IoTとは、モノをインターネットに接続する技術です。もう少し詳しく説明すると、従来インターネットに接続されていなかったセンサー、住宅、車、家電製品、電子機器など様々なモノを、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続し、相互に情報交換をする仕組みを言います。(参照:「IoTとは?」アマゾン ウェブ サービス)
この『ひとり暮らしのおまもり』に使われているIoTはWi-FiとBluetoothを介して接続しており、図にすると以下のようになります。


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今回は、日本ビジネス開発の考えるIoTとはどのようなものなのか?『ひとり暮らしのおまもり』を開発した、代表の矢野が語ります。

 

Q:新しいIoT技術を市場に定着させるポイントは何ですか?

A:ユーザーに、新しい技術に慣れてもらうことです。

新しい技術を使ったプロダクトが生まれた時、最初は、最も感度の高い『新しい物が大好きな層』で話題にはなりますが、市場に跳ね返されて終わってしまうことがほとんどです。そのハードルを越えたカテゴリーは、もう少し広い『新しいものが好きな層』に受け入れられるようになります。技術によっては、この第一、第二の領域で消えてしまう、もしくはそこまでしか浸透しないものもあります。一方、スマートフォンのように、最終領域の一般ユーザーまで突き抜け定着するカテゴリーもあります。ですが、圧倒的な発明で今や主流となっているスマートフォンでさえ、市場に出てから「スマートフォンがいらない」という一定層がいて、カテゴリーの定着までは5年くらいかかっています。
つまり、新しいIoT技術を使ったプロダクトは、まずそのカテゴリーを作り、市場に定着するまでユーザーに慣れてもらわなければなりません。

Q:日本ビジネス開発が目指しているIoTとはどのようなものですか?

A:「今ある技術で今の生活をちょっとでも便利にする」ことです。

 当社がIoTに参入した7年ほど前は、アマゾンのアレクサなどがちょうど日本に入り始めていたころでした。当時は、一般消費者つまり「コンシューマー向けIoTの未来」というと、例えば裕福な家族が個人で空飛ぶ車で旅行をするなど、一部の富裕層を想定した、限られた人のためのビジョンでした。未来は今の地続きでしかなく、そのような世界は結果として来ることがあっても、かなり遠い未来であり、すぐには実現しないと感じました。
そこで、弊社が今までも行ってきて、そしてこれからも実施して行くのは「今ある技術で今の生活をちょっとでも便利にする」ことです。つまり、弊社の担う役割は、IoTの将来につなげる先の図で言うところの第一・第二の領域だと考えています。新しいIoT技術のカテゴリーを定着させるには、まずこの領域を超えなければ一般ユーザー層までたどりつくことはありませんから。

 

Q:IoT技術が市場に定着するためのポイントは何ですか?

A:世の中のニーズに合わせてIoT技術のあり方を提案をすることです。

新たなカテゴリーを市場に浸透させるには、時間をかけてユーザーに新技術に慣れてもらわなければなりません。ですので、継続することが重要ですが、続けるためには当然のことながら利益も必要です。そうでなければ、そのIoT技術はそこで終わってしまいますから。ですので、今あるIoT技術のあり方を時代の需要に合わせて提案して行くことも重要です。
この『ひとり暮らしのおまもり』も、当初は「落とし物防止タグ」という別の目的で開発が進んでいました。ですが、新型コロナウィルスの感染に伴い、外出をされる方が少なくなりました。一方、「一人暮らしをする高齢者の様子をなかなか見に行けなくて困っている」という新たな悩みを抱える方が増えました。
そのような悩みを先の技術を応用することで、軽減できると考え『ひとり暮らしのおまもり』を開発したという経緯があります。
『ひとり暮らしのおまもり』にも使われている当社のIoT技術は、このように世の中のニーズに合わせて「生活をちょっとでも便利にする」提案を、まだまだ色々とできると思っています。

ひとり暮らしのおまもりHP

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