昨今、様々な犯罪がニュースで報じられるようになっています。
実際、2023年の刑法犯の認知件数は70万3351件となり、前年から17.0%増えたというデータがあります。
加えて、住居侵入などの侵入犯罪も19.1%増加しているということが明らかになりました。
さらに、SNSや求人サイト等のオンラインを通じて「高額バイト」や「即日即金」等の文言を用いて実行犯を募集するいわゆる「闇バイト」な新たな手口も増えており社会問題となっています。実際、警察庁によると、2021年9月~2024年3月までに22都道府県において78件発生しており、その手口の凶悪化が指摘されています。
このような状況の中、一人暮らしの方は、特に不安を感じているというようなことはございませんでしょうか?
そこで今回の記事では、一人暮らしにお勧めの今すぐできる防犯対策をご紹介します。
参考:『匿名・流動型犯罪グループに対する 警察の取組』
参考:『刑法犯認知件数17%増、2年連続増加 コロナ禍前の水準に近づく』
見守りサービスという選択肢も
住宅で起きた潜入窃盗の手口とは
まず最適な防犯対策を考える上で、どのような潜入窃盗の手口があり、どのような方法で侵入するのかを見てみたいと思います。
潜入窃盗の手口には主に以下の3つがあります。
・空き巣:留守宅に侵入する
・忍込み:住居者が夜間就寝中に侵入する
・居空き:住居者の在宅中に気づかれないように侵入する
「家にいるのに、侵入されたことに気づかないなんてあるのかな・・・。」と思われるかもしれませんが、 「居空き」は食事中や洗濯物を干している時に多いと言われています。
実際に、それらの手口の割合がどのくらいであるのか以下にご紹介します。
【住宅で発生した侵入窃盗の手口:割合】※総数 16,524件
2022年に警察庁が発表したデータによると、 住宅への侵入窃盗の手口で、もっとも多かったのが「空き巣」で全体の6割強を占めていました。
「忍込み」「居空き」は、住人が在宅中に侵入している侵入窃盗ですが、なんとこの2つを合わせると約1/3を占めていました。
次に、どのような場所から侵入するのか見てみたいと思います。
【住宅で発生した侵入窃盗の侵入方法別認知件数:割合】※総数 16,524件
なんと、5割近くが「無締り」ということが明らかになりました。
侵入者は「鍵のかかっていない窓」を探すと言われています。さらに、ゴミ出しなどで「すぐに戻るから大丈夫」と油断して施錠されていない玄関ドアから侵入するというケースも少なくないそうです。
戸締りをしておけば半数弱の侵入窃盗を防げるとはいえ、一人暮らしをしていると「気づかないうちに家の中に侵入されないか不安」に感じることはないでしょうか。
そこで、次にお勧めの防犯グッズをご紹介します。
参考:『一人暮らしの賃貸でも使える玄関用の防犯グッズって? 必要な防犯対策も紹介』
参考:『2023年版 最新の統計データから読み解く、侵入窃盗の傾向と防犯対策はコレ!』
一人暮らしにお勧めの防犯グッズ6選
1.補助鍵
補助鍵は、挟み込み式や両面テープで取り付けができるものなど、工事が不要なものもあるので、賃貸でも取りつけることができます。
2.サムターンガード
サムターンガードは、両面テープなどで固定するタイプもあるので、賃貸物件でも取り付け可能です。
3.ドアスコープカバー
ドアスコープカバーを取り付けることで、外から室内の様子を覗き見できなくなるため、防犯対策としておすすめします。
効果的な使い方としては、普段はカバーを閉じておき、外を確認したいときはカバーを開けて見ることができます。
4.防犯フィルム
対策としては、ガラス破りを防止できる強靭な「防犯ガラス」にアップデートすることが理想ではあります。しかしながら、賃貸物件では難しく、また持ち家である場合でも交換にはかなりのコストがかかります。
なお、「窓の鍵まわりだけ」など部分的に貼っても効果がないので注意が必要です。防犯フィルムは窓ガラス全体に貼るようにしましょう。
5.センサーライト
センサーライトは、工事不要で乾電池式のものもあります。センサーライトは、玄関や窓まわりに設置すると効果的な防犯対策となります。
6.簡易ホームセキュリティシステム
しかしながら、テクノロジーを駆使したこのような防犯対策は時として初期工事や月額利用料がかかる場合があるので注意が必要です。
- 工事不要の見守りサービス
- 落とし物防止に使われているIoT技術を採用
- 月額費用がかからず9,240 円(税込)と低額