【ケアウォッチ】なぜ見守られる側の目標歩数を1日5,000歩に設定しているのか?

【ケアウォッチ】なぜ見守られる側の目標歩数を1日5,000歩に設定しているのか?

『ひとり暮らしのおまもり』サービスでは、見守られる側が身に着ける腕時計『ケアウォッチ』をオプションでつけることができます。
このコラムでは、「ケアウォッチとは何か」、また同デバイス内で「なぜ目標歩数が1日5,000歩に設定されているのか」を解説致します。

 

ケアウォッチとは

ケアウォッチとはBluetooth(ブルートゥース)という無線通信技術を搭載したデバイスです。『見守られる側』がケアウォッチを身に着け、『見守る側』はその情報をスマートフォンのアプリから確認することができます。
具体的に両者側でできることは、それぞれ以下になります。

 

【『見守られる側』ができること:ケアウォッチの機能】

『見守られる側』は、ケアウォッチで以下4つのことができます。

機能 詳細 機能する範囲
SOS機能*

 

『見守られる側』が左右のボタンを同時に押すと、『見守る側』のアプリに緊急通知を送ることができる。

ステーションが届く範囲
万歩計機能* 1日の歩数を確認できる(24時間経過すると自動的に0に戻る) 外出先でも確認可能
時計機能  使用開始時にケアウォッチをスマートフォンに近づけることで時間を自動設定できる。 外出先でも確認可能
日にち  使用開始時にケアウォッチをスマートフォンに近づけることで日にちを自動設定できる。 外出先でも確認可能

 *インターネットを介して『見守る側』に通知・情報が届く機能。

 

【『見守る側』ができること:ケアウォッチの情報をアプリで確認】

ケアウォッチの情報は、ステーションそしてWi-Fiを介して、『見守る側』がスマートフォンにダウンロードしたアプリで確認することができます。

確認できる項目 詳細
SOS通知

 

『見守られる側』からSOS通知が送られると、リアルタイムで『見守る側』のスマホに大きな音でアラートが届く。

歩数履歴 1日、1週間、1カ月、1年の歩数履歴と目標達成率(1日5,000歩)をグラフで確認できる。
※ただし『見守られる側』のステーション範囲外での歩数は、ステーション内に戻って来た際にアプリに反映される。
到着通知

ケアウォッチがステーションエリアに入ったか確認できる。(アプリ内で通知のオン・オフ切り替え可能)

外出通知 ケアウォッチがステーションエリアから離れたら通知を送信する。(アプリ内で通知のオン・オフ切り替え可能)
位置情報 ケアウォッチがステーションのそばにあるかどうか確認できる。
電池残量 ケアウォッチの電池残量を確認できる。

ケアウォッチの一番の役割は、急な体調不良やトラブルを知らせる「SOS機能」ではありますが、上記のようにアプリから見守られる側の活動の様子をさりげなく確認することができます。

 

なぜ目標歩数を1日5,000歩に設定しているのか?

高齢者が1日5,000歩を目標に毎日歩くことで、 認知症や心疾患、脳卒中、ロコモティブシンドローム(以後ロコモ)など、加齢に伴う様々な健康上の問題を予防することができると言われています。ロコモが何かご存知でない方のために・・・。ロコモとは、筋肉や骨、関節といった運動器に障害が起こり、日常生活に何らかの支障をきたしている状態を指します。超高齢化社会が進む中、体操、食生活の改善など様々なロコモ対策がメディアでも取り上げられていますが、健常な高齢者が「歩く」という手軽に毎日できる活動でロコモを予防でき、転倒や骨折など介護状態になるリスクを減らせることが明らかになっています。
実例として、神奈川県伊勢原市が60 歳以上の高齢者210人(男性 67 名/平均 73.1 歳、女性 143 名/平均 71.4 歳)を対象として行った、歩数増加とロコモ度改善の調査があります。その結果によると、調査開始1 週目と6カ月後の最終週を比較した歩数が、1日2,000 歩以上かつ 20%以上増加することで、95%以上 の人のロコモ度維持・改善につながることがわかりました。

(参照元:「理想の歩数は1日何歩?健康維持や脂肪燃焼に必要な歩数についても解説株式会社クレディセゾン 2022年12月/「No.11 ロコモティブシンドローム(ロコモ)をご存知ですか国立研究開発法人 国立長寿医療研究センターロコモ度改善に寄与する歩数増加量の目安を 実証的に明らかにする」健康・体力づくり事業財団研究助成/平成 30 年)

では、1日5,000歩とはどのくらいの運動量になるのでしょうか?

【1日5,000歩の運動量】

項目 詳細
距離 約3.5km
時間 50~60分
カロリー 150キロカロリー
単純計算すると、1,000歩が約10分のウォーキングになります。
日常の家事での歩数の目安は以下だと言われていますので、5,000歩は、日々の生活に加えて約10分のウォーキングが必要なります。

・掃除がけ 1,000歩

・洗濯(干す・取り込む) 1,000歩
・料理と後片づけ 800歩
・買い物 1,200歩

(参照元:「1日どれくらい歩けばいい? 年代別『寝たきりにならない目標歩数』株式会社 朝日新聞出版 2018年10月)

目標を持つこと自体にメリットがある

「毎日5,000歩」という目標を持って生活することは、認知症の予防だけでなく、心身共に健康な状態を維持することにも役立ちます。平成かぐらクリニック精神科専門医の伊藤院長によると、「毎日、簡単な目標を立てて1日を振り返ることでドーパミンという幸福感を感じられる化学物質が分泌される」として推奨しています。
ですが、なかなか一人ではモチベーションを維持できない、またはウォーキングを継続できない高齢者の方も多いかと思います。
そのような場合は、見守る側もアプリで確認し「最近、あんまり歩いていないみたいだな・・・。」と思ったら、時間を作って一緒にどこかに出掛けるのも良いかもしれませんね。

(参照元:「ボケないためには人生に目標を持つこと目標を持つこと」 特定非営利活動法人 医療教育研究所/「ドーパミンを増やすことで得られるメリット」2020年6月 医療法人社団 平成医会

ひとり暮らしのおまもりHP

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