今さら聞けないWi-Fiとは?Wi-Fiを使った見守りサービスを導入したい方のための入門ガイド

今さら聞けないWi-Fiとは?Wi-Fiを使った見守りサービスを導入したい方のための入門ガイド

「年をとっての一人暮らし。色々心配だが、子供や親せきに迷惑をかけたくない・・・。」そう思って見守りサービスを検討している方なら『Wi-Fi不要』『Wi-Fiに接続が必要』など、Wi-Fiについての記載をよく目にすることがあると思います。
『ひとり暮らしのおまもり』は利用するにあたりWi-Fiが必要な見守りサービスです。逆を言えば、必要なのはWi-Fiのみで、その他の工事は一切不要。また月額費用もかからず、デバイスが自宅に届いてから10分程度でサービスを開始できます。更にWi-Fiの特性を最大限に活かしたシンプルな仕組みなため、価格も非常にお手ごろです。
とはいっても「Wi-Fiとはそもそも何?」「うちに取り付けられるの?」「取り付けるにはどうしたらよいの?」と思われている方も多いかと思います。
そこで今回はWi-Fiの基本についてご紹介致します。

 

そもそもWi-Fiとは

まずWi-Fiの読み方ですが、「ワイファイ」と読みWireless Fidelity”の略語です。その正式名称について、「実は後付けされた」など諸説ありますが、Wirelessは日本語で“無線(ワイヤレス)”、Fidelityは“忠実”という意味です。つまりWi-Fiとは「無線連携に対応している複数の家電・機器をワイヤレスで接続することを保証する」技術です。また『Wi-Fi』のロゴは、国際標準規格を満たし、米国のWi-Fi Allianceに認められた製品にのみつけることができます。

(参照元:「Wi-Fiとは?規格や活用方法など情報システム担当が知っておきたいWi-Fiの全知識!」株式会社USEN ICT Solutions 2022年11月)

Wi-Fi利用で便利になること:自宅での活用例

Wi-Fiを利用することで、無線接続に対応したパソコン、スマホ、タブレット、テレビなどの機器を、ケーブルなどで接続することなく無線でインターネットにアクセスすることできます。では具体的にはどんなことができるのでしょうか?

【便利になること】
・スマホの通信費を節約できる。
・インターネットに繋いでいたケーブルがいらなくなるので足元がすっきりする。⇒転倒リスクの軽減。
・Wi-Fi経由でファイルの送受信が可能。⇒一度PCにダウンロードするなどの手間が省ける。
・アクセス制限がないので、子や孫などが遊びに来た時でもみんなでWi-Fiを使ってインターネット環境を利用することができる。
これまでケーブルが届かなかった場所からでも遠隔で対応機器を操作できる
例:
   -リビングにあるパソコンの画像データを書斎にあるプリンターで印刷
   -スマホのアプリからWi-Fi接続対応の掃除機、エアコン、洗濯機などのON/OFFや運転状況などを確認・操作できる。

(参照元:「Wi-Fiって何という方に」株式会社バッファロー)

「でも、よくニュースでWi-Fiを使った通信による情報漏洩を聞くけど大丈夫?」と思われるかも知れません。多くの場合、セキュリティが問題になっているのは、公共の場所や飲食店などのパスワード入力の必要ないWi-Fiです。自宅でWi-Fiを設定する際には、暗号化し、パスワードを複雑にするなどの対処をすることでセキュリティレベルを上げて利用することができるので安心です。

自宅でのWi-Fi利用に必要なもの

「確かにWi-Fiがあったら便利なのは分かったけど、利用するにはどうしたらよいのか分からない・・・」という方のために、 自宅でWi-Fiを利用する方法をお伝え致します。
Wi-Fiを利用するには、以下の2つが必要になります。

・インターネット回線
・Wi-Fiルーター

そもそも、“ルーター”が何か分からないという方のために・・・。
Wi-Fiを利用するには、インターネット回線への接続が必要になりますが、ルーター(中継器)は、パソコンやスマートフォンなどに代表される通信機器を2台以上インターネット接続するときに必要な機器のことを言います。
Wi-Fiルーターは、無線でインターネットに接続するためのルーターのことを言います。Wi-Fiルーターには大きく分けて家の中で使う『自宅据え置き型』と外でも使える『モバイル型』の2種類があります。
(参照元:「
光回線で使うルーターとは? 快適なWi-Fi利用に役立つ選び方や機能も解説」NTT西日本/西日本電信電話株式会社 2022年9月)

自宅でのWi-Fi利用方法には、大きく分けて『光回線+Wi-Fiルーター』『ホームルーター』『モバイルルーター』の3つがあります。それでは、以下にそれぞれのWi-Fi利用方法の概要、メリット・デメリット、そしてどのような方にお勧めか解説致します。

【Wi-Fi:3つの接続方法】

Wi-Fi接続の方法 概要 導入方法

光回線+
Wi-Fiルーター

光回線は、光ファイバーを利用してデータを送受信する通信回線+光回線を使ってインターネット通信を可能にする『自宅据え置き型』のルーター。

光ファイバーを自宅に引き込んでインターネットに接続し、Wi-Fiルーターを設置。

ホームルーター

モバイル回線を使ってインターネット通信を可能にする『自宅据え置き型』のルーター。 ホームルーター端末をコンセントに差しこむ

モバイルルーター

持ち運び可能なデータ通信端末にSIMカード(スマートフォンなどに使われているものと同等)が挿入されたもの。モバイル回線を使ってインターネット通信を可能にする『モバイル型』ルーター。

モバイルルーターにSIMカードを差し込む。

 

 【Wi-Fi:メリット・デメリット】

Wi-Fi接続の方法 メリット デメリット こんな方にお勧め

光回線+
Wi-Fiルーター

・通信速度が速い
・通信が安定しやすい
データ容量が無制限
・光回線がまだ自宅に引かれていない場合、工事が必要になる
・外出時に使えない
・月額料金が比較的高い

・既に自宅に光回線がある方。
・通信の速度と安定性を重視する方。
・自宅でインターネットを利用する方。

ホームルーター

・工事不要ですぐに使える
・通信が安定しやすい
・月額料金が比較的安い
・外出時に使えない
・うまく電波が拾えない場所がある
・すぐにWiFiを使いたい方。
・光回線よりも月額料金を安く使用したい方。

モバイルルーター

・外出時でも使える
・工事不要ですぐに使える
月額料金が比較的安い
 ・同時に複数の端末に接続すると速度が遅くなりやすい
・うまく電波が拾えない場所がある
・充電が切れると使えなくなる

・自宅だけでなく外出先でもインターネットを使う方。
・すぐにWiFiを使いたい方。

(参照元:WiFiを使うには何が必要?どうしたらいい?自宅・外出先で接続する方法解説 株式会社マーケットエンタープライズ)

『ひとり暮らしのおまもり』サービスは、上に記載したどのWi-Fi接続方法でも利用することができます。特に、光回線が既にご自宅にある環境の場合であれば、新たにWi-Fiルーターを設置するだけで、すぐにサービスの利用を開始することができます。ただし、ひとり暮らしのおまもりサービスを利用する場合のWi-Fi設定において1つだけ注意することがおります。それはWi-Fiの『通信規格』です。

Wi-Fiの通信規格とは

Wi-Fiにはいくつかの通信規格があります。「通信規格」とは、「機器同士が共通の手順で通信できるようにするための決まりごと」のことです。規格ごとに周波数帯や通信速度が異なり、新しい規格ほどより高速の通信が可能です。以下が歴代の規格で、現在は第6世代になります。

【歴代のWi-Fi規格】

世代 新名称 規格名
*頭の"IEEE"を省略
最大通信速度 周波数
第6世代
(2019年)
Wi-Fi 6 802.11ax 9.6Gbps 2.4GHz帯
5GHz帯
第5世代
(2013年)
Wi-Fi 5 802.11ac 6.9Gbps 5GHz帯
第4世代
(2009年)
Wi-Fi 4 802.11n 600Mbps 2.4GHz帯
5GHz帯
第3世代
(2003年)
- 802.11g 54Mbps 2.4GHz帯
第2世代
(1999年)
-
-

802.11a
802.11b

54Mbps
11Mbps

5GHz帯
2.4GHz帯

第1世代
(1997年)
- 802.11 2Mbps  2.4GHz帯


(参照元:「WiFiの通信規格とは?規格・周波数帯の種類と特徴を解説」株式会社 Link Life)

 『ひとり暮らしのお守り』を利用するのに必要なのは、『2.4GHz帯のWi-Fi環境』ですので、ほとんどのWi-Fi規格に対応しています。ですので、見守りサービスを導入したいけどWi-Fi環境がないからといって、「子供の手をわずらわせたくない・・・。」、「相談しにくい・・・。」ということがなく導入が可能です。

BluetoothとWi-Fiの違いとは

『ひとり暮らしのお守り』が提供するデバイスにはBluetooth(ブルートゥース)というWi-Fiとは別の無線通信技術が使われています。また初期設定の際に、見守る側のスマートフォンに搭載されているBluetoothを使います。BluetoothとWi-Fiはどちらもワイヤレスでの通信を可能にするものですが、以下のような違いがあります。

【BluetoothとWi-Fiの違い】

目的 通信速度 通信距離 消費電力
Wi-Fi インターネット接続
複数機器の同時接続
速い 広い(100m程度) 多い
Bluetooth

機器同士を接続
(一対一での通信を想定)

やや遅い

やや狭い

(10m程度)

 少ない

 

(参照元:『Bluetooth』ってなに? Wi-Fiとの違いは? 接続方法や便利な使い方を徹底解説 2020年9月/BluetoothとWi-Fiについて教えてください。 2022年11月) 

『ひとり暮らしのお守り』には、見守る側がスマートフォンiOS 14.0以降、Android 9.0以降を持っていることが前提となりますが、そうであればBluetoothは必ず搭載されているので、お子さんに聞いてみてください。

最後に、Wi-FiとBluetoothの技術が、それぞれどこに使われているのかまとめてみました。

 

『ひとり暮らしのおまもり』の導入をお考えでしたら、是非「よくある質問」もご参考にしてみてください。

ひとり暮らしのおまもりHP

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