開発者秘話・裏話①:『ひとり暮らしのおまもり』はどのようにして生まれたのか

開発者秘話・裏話①:『ひとり暮らしのおまもり』はどのようにして生まれたのか

『ひとり暮らしのおまもり』を開発・運営している株式会社日本ビジネス開発。当社は主にIoTデバイス等の企画・輸入・卸売を行っていますが、今回はテクノロジーを活かした高齢者見守りサービスがどのようにして生まれたのか、開発者である代表の矢野にインタビューをしましたのでご紹介致します。

 

Q:『ひとり暮らしのおまもり』の開発をはじめたきっかけは何ですか?

A:実家の母を見守るシンプルな仕組みがほしいと思いました。

個人的な話になりますが、数年前に諸事情あり、高齢の母が実家で一人暮らしになりました。コロナ禍以前は、友人との会食など出かける機会もあったのですが、感染拡大に伴い家に引き込もりがちになりました。
母は連絡手段として、スマートフォンを持ってはいたのですが、そのような状況から「本当に元気にしているのかな?」と毎日の生活が気懸りになるようになりました。そこで、「支障なく暮らしているのか。」と最低限のことを確認できるシンプルな見守りサービスを開発したいと思ったのがきっかけです。

 

Q:なぜ、既存のサービスではなく自ら開発しようと思ったのですか?

A:さりげなく見守りができるシステムが市場にありませんでした。

一番の理由は、『見守られる側』のプライバシーを守りながら見守りができる仕組みがなかったことです。例えば、私の母はカメラなどで生活の様子を子供である私に観られるのを嫌がりました。
また当社は、IoT技術の開発も行っていますが、現在『ひとり暮らしのおまもり』に使われているセンサーとアプリを連携させる基本的な仕組み作りには既に着手していたため、これを高齢者の見守りにも応用できると考えました。
とはいえ、このようなシンプルな見守りサービスに対して、果たして需要があるのかと思い、周りにも聞いてみたところ、私と同じような状況にあり、ハードルの低い見守りサービスを求めている人達が割と多くいることを知りました。そこで、自社の技術がそのような方達の悩みを少しは軽減できるのではないかと考え、自ら開発することにしました。

 

Q:サービス名『ひとり暮らしのおまもり』はどのように決めましたか?

A:サービスへの想いを一言にしたら「おまもり」という言葉になりました。

何しろシンプルにしたかったというのがあります。名前を見てだいたいどういうものなのかということが伝わるようにしたかったのですが、そうすると長くなってしまうので、このサービスが提供するものを要約して「おまもり」という言葉に込めました。

 

Q:初期費用0円、月額費用を低額に設定された理由は何ですか?

A:悩みを軽減するためのハードルを下げたいと思いました。

一番の理由は「今ある悩みは、実は少しは軽減できます。」ということを知ってもらうためのハードルを下げたかったからです。
 『ひとり暮らしのおまもり』は、既に親の健康状態で困っている方の悩みを解決するものではありません。現在、一人暮らしの65歳以上の高齢者は、約700万人と言われていますが、元気で活動的な方もたくさんいらっしゃいます。ですので、このサービスは「親が一人暮らしをしているが、まだ身の回りのことは自分でできる。とはいえ高齢なので心配だが、自身の家庭や仕事もあり、親と一緒に住むことや、頻繁に様子を見に行くこともできない・・・。」という状況に置かれた多くの方たちの気懸りを軽減するためのものです。
このように、親の健康状態に関して、実際のところ今は困っていないので、そんなにお金を出すほどではない状況を踏まえた上、ちょうど良い価格帯にしたいと考え設定しました。

(参照元:「第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向(1)」平成29年内閣府)

 

Q:サービスを開始して、反響はいかがですか?

A:思いのほか『見守られる側』からのニーズが高かったです。

お問合せは『見守る側』からあることを想定していたのですが、意外にも『見守られる側』の一人暮らしをしている親からのお問合せが多かったです。今では過半数以上を占めています。
また、サービス内容の説明について「これくらいで十分だろう」と思っていたのですけど、実際のお問合せ内容を見てみると、伝えきれていないということが分かりました。例えば『ひとり暮らしのおまもり』サービスを利用するには「見守られる側」の住環境にWi-Fiが必要ですが、「Wi-Fiがないけれども、どうしたらよいですか?」というお問合せを頂くこともあります。ですので、今後の改善点として、もっとわかりやすくこのサービスで何ができるのかを伝える工夫の必要性を感じています。

関連コラム:「今さら聞けないWi-Fiとは?Wi-Fiを使った見守りサービスを導入したい方のための入門ガイド

 

Q:利用者の方に何かメッセージがありましたらお願い致します。

A:IoT技術により心に変化が起きるという体験をしました。

『見守る側』の方へのメッセージとして、私自身が『ひとり暮らしのおまもり』を利用することで、良いことか悪いことかは分かりませんが、実際に体験したある心の変化をお伝えしたいと思います。
このアプリを使用する前は、母のことを2~3週間考えないということもよくあり、電話をすることも稀でした。それが、このアプリを個人的に使い始めてから母親のことを考えることが少し増え、以前よりも電話もかけるようになったという中長期的な変化が起こりました。
IoTを駆使した技術が、このような叙情的な副産物も生むのかということが『ひとり暮らしのおまもり』を開発した私自身でも想定していなかった大きな気づきでした。

>「開発者秘話・裏話②:「見守られる側」が「動かない時」に通知が行くシステムにした理由とは

 

ひとり暮らしのおまもりHP

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