「親の老い」と向き合うためのポイント!実家に一人で住む親が「年をとったな」と感じたら始めたいこと3選

「親の老い」と向き合うためのポイント!実家に一人で住む親が「年をとったな」と感じたら始めたいこと3選

コロナ禍という状況がようやく収束しましたが、ガソリン価格・交通費の高騰など経済・社会的状況、家族や仕事といった個人的な状況など、様々な事情から、帰省をするのが未だに難しいという方も多いようです。
そのような方々から、遠く離れた実家に住む親に久々に会えば会うほど「何だか背中が丸くなってきたなぁ」「耳が遠くなったみたい・・・」と親の老いを強く感じるようになったというお話をよくお伺いします。特に親が一人暮らしをしている場合、そのような老いに対しての不安がより強いのではないでしょうか。
そこで、今回のコラムでは、「親の老い」と向き合うためのポイントを踏まえたうえで、実家に一人で住む「親の老い」を感じたら始めたいことを厳選してご紹介します。

見守りサービスという選択肢も!

3人に1人が「親の老い」を見て見ぬふり

親子関係は家庭によって様々ではありますが、「親の老いを認めるのがつらい・・・」と感じている方も多いのではないでしょうか?
実のところ、60代以上の親がいて、別々に暮らしている子の40%近くの人が「親の老いに向き合えていない」と回答しています。

 

Q:自分の親の老いに向き合えていますか?

n=男女1,000人(自身の年齢が20〜69歳で60代以上の別居する親がいる子)

なぜ子は親の老いを見て見ぬふりをしてしまうのでしょうか?具体的な回答をご紹介したいと思います。

【親の老いを見て見ぬふりをしてしまった瞬間】
・何回も同じ話をしていることを指摘したのに、また繰り返されて、こちらもショックで黙ってしまった。
・食事の量が減ってきている気がするが、親はそれを老いと認めたくないのか、お互い目線をそらしがちになる。
・将来介護が必要になる現実から目をそむけているような感じで、見て見ぬふりをした。
・手塩にかけて育ててもらったので、弱気な姿を見たくない。
・親はいつまでも親なので。

上記に共通しているのは、親の「元気で若いころの姿」と「年をとって弱ってきている姿」とのギャップを受け入れられないでいるということです。ですが、「親の老いにショックを感じる」ということは、逆を言えば、親に「いつまでも元気に長生きしてほしい」という願望であるとも言えます。
もし、それが子としての願望であるならば、親のために自分ができることにポジティブに取り組むというのも一つの選択肢です。

(参照元:「離れて暮らす親を持つ子どもが親にできること3選」NPO法人ソンリッサ/「子どもの3人に1人が親の老いを見て見ぬふり……。「老い」に対する親子の意識の違いとは?2023年8月 株式会社 小学館)

 

「年老いた親への想い」の空回りに注意!

では、年老いた親のために子はどのようなことができるのでしょうか?せっかくの「親孝行」も、親の変化や願望に合わせた接し方ができていないと、逆に親子関係が悪化してしまうので、注意が必要です。以下によくある、親子関係のすれ違いをご紹介します。

■「年老いた親への想い」の空回りの例

①「身体によくないから・・・」
・子の想い:「年なので、塩分や糖分を控えめにしてほしい
・親の本音:「自分の体は自分が一番よくわかっている」

②「車の運転が心配・・・」
子の想い:「免許証返納を勧めても聞く耳を持ってくれない」
・親の本音:「歩くのがつらいし、今までより気を付けて運転している」

③「実家がちらかっている・・・」
・子の想い:「物が床に積み上げてあって躓くと危ないので片付けようとしたら、『いつか使うかも、放っておいて』と怒られた」
・親の本音:「片づけないといけないのは分かっているけれど、体を動かすのがつらい」

 このようなすれ違いは、親が離れて暮らしていたり、普段からコミュニケーションをとる機会が少ないほど起こりやすいと言われています。

「親の老い」との向き合い方:4つのポイント

それでは、年老いた親にどのように向き合えばよいのでしょうか? 京都大学 こころの未来研究センター特定講師の清家先生によると以下の4つのポイントを挙げています。

年老いた親との向き合い方:4つのポイント
1.親の歩んできた人生を改めて聞き、価値観を理解する
2.心身の老化を踏まえて、一呼吸おいて冷静に話す
3.子も自分の生活を大切にし、親に干渉しすぎず見守る
4.孫や行政、医者、ボランティアなど第三者の力を借りる

人生100年と言われる時代において、60歳以上を高齢者とした場合、老後は人生の40%を占める長丁場になります。親が80代、90代になると、子自身も60代の高齢者になっていることがほとんどです。このように、親の老いだけでなく、自分の老いにも向き合わなければならないというような超高齢化社会において、年老いた親との関係において、最も重要なのは、お互いにとって無理のない関わり合い方、つまり3つ目の「子も自分の生活を大切にし、親に干渉しすぎず見守る」と言えるかもしれません。

(参照元:「親の“老い”にどう向き合う?2020年10月 京都リビング新聞社)

 

実家に一人暮らしをする「親が年をとったな」と感じたら始めたいこと3選

では、具体的にはどのようなことが、離れた実家に一人で住んでいる親のためにできるのでしょうか?先にお伝えした「親孝行の空回り」が起きないように、上記の年老いた親との向き合い方のポイントを踏まえた上で必要最低限の3つを厳選しました。

1.コミュニケーションの頻度を増やす
ポイント1「親の歩んできた人生を改めて聞き、価値観を理解する」とポイント2「心身の老化を踏まえて、一呼吸おいて冷静に話す」を満たすには、当然のことながら、親とのコミュニケーションの頻度を増やすことが重要です。
理想としては、できるだけ親と直接会って話をする・時間を共有する機会を増やすことが望ましと言えます。というのも「子にしてほしいと思う親孝行」の調査結果で上位3位を占めていたのは、「子の姿を一目見たい・一緒に時間を過ごしたい」というのが、多くの親の願いだったからです。

1位 元気な姿を見せてくれる 36.1%
2位 一緒に外食してくれる 33.3%
 3位 一緒に旅行をしてくれる 31.0%

※20歳~69 歳の子どもがいる方(n=1,515 ) 

>参照元・関連記事「見守りサービスを親に切り出すコツとは?子にしてほしいと思う親孝行をご紹介

ですが、自分自分の生活などがあって、なかなか直接会うことが難しいという方も多いのではないでしょうか。
もちろん、親の性格や親子関係にもよりますが、上記のデータによると大半の親が、「子とのつながり」を感じることを望んでいることが明らかになっています。
今は電話だけでなく、ZOOMなどのオンライン会議システム、メール、LINEなどのチャットツールなど様々なコミュニケーション手段があります。
もし親の家にWi-Fi環境がない、スマートフォンを持っていないということであれば、そのような通信環境を整えるのを手伝うだけでも、親は喜んでくれるのではないでしょうか。

2.親と第3者の「つながり」を手助けする
親が遠く離れて一人暮らしをしていると、子としては、日々の身の回りの世話や手伝いができずに何となく気が咎めるという方も多いのではないでしょうか。
親によっては社交的で近所づきあい、趣味の付き合い、行きつけの病院などを既に持っている人も多いかもしれません。またネットを使って自分で情報収集をしている親もいるかもしれません。
ですが、年をとってくると、心身共に様々な変化・衰えもあり、どうしても段階的に社会とのつながりが弱くなって行く傾向があるという研究結果があります。
特に、一人暮らしの高齢者は、一日誰とも会話をしないということもあると言います。実際に、「家族や友人との会話」に関する調査結果で、夫婦のみ世帯だと「ほとんど毎日会話をする」という人が91.1%であったのに対して、単身世帯は54.3%であったというデータがあります。高齢者が第3者と話すことは、脳の働きが活発になり、脳に酸素や栄養を運ぶ血液の流れがよくなり、脳の老化を防ぐだけでなく認知症予防につながるという研究結果もあります。
親と離れて暮らしている場合、自分は親の手助けを日々することはできなくても、親のニーズに合わせて第3者とのつながりを手助けすることはできるのではないでしょうか。
例えば、このようなお話を聞いたことがあります。

・要介護認定の申請を手助けして、親がデイケアセンターに通うようになり生活にメリハリができた。
・親が連絡先が分からなくなっていた旧友をFacebookで見つけて再会の手助けをした。
・膝を痛めて運動をできなくなった親に絵画教室を勧めた。そこで近隣に住む新たな友人ができた。

高齢者とのコミュニケーションのスペシャリスト:介護付き有料老人ホーム「京都〈ゆうゆうの里〉」スタッフ・伊藤さん、富山さんによると、腰の重くなっている親に勧める時のポイントは「無理に活動を迫らないこと」、そして趣味のサークルを勧める時も「付いてきて」「一緒にきて」とお願いすることだそうです
「無理に活動を迫らないこと」というのは、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、子自身が親の老いと上手く向き合えず、ついつい感情的になってしまうケースも多いと言います。いつまでも親に元気でいて欲しいからこそ、このようなコミュニケーションのあり方になってしまいがちですが、年老いた親との向き合い方のポイント2:「心身の老化を踏まえて、一呼吸おいて冷静に話す」にあったように、まずは親の状況やニーズを理解した上で、どのような第3者とのつながりが必要か、どのような手助けが子としてできるのか、考えてみることをお勧めします。
(参照元:「人との交流と健康長寿との関連2019年5月 健康長寿ネット/「親の“老い”にどう向き合う?」2020年10月 京都リビング新聞社)

3.見守りサービスをプレゼントする 

先にご紹介したように多くの親の願いは「子の姿を一目見たい・一緒に時間を過ごしたい」ということです。遠く離れた親に会うことを増やしたり、毎日連絡をしたりすることは難しくても、「子とつながっている」と感じることができると親も嬉しいのではないでしょうか。
そこで、おすすめしたいのが、見守りサービスを親にプレゼントすることです。近年、カメラ付き、訪問型、通報型など様々な見守りサービスがあります。

>関連記事:「実家で一人暮らしをする親が心配!これって見守りサービスで解消できる?親に合った見守り方法をチェック!

見守りサービスによっては、警備会社や担当者など、第3者が見守るものもあります。
「親に『子とのつながり』を感じて安心してもらいたい。喜んでもらいたい。」ということであれば、子が直接、親を見守れるサービスが最適でしょう。
更に、先にご紹介した、老いた親との向き合い方ポイント2:「
子も自分の生活を大切にし、親に干渉しすぎず見守る」も考慮すると、親の行動を監視するような見守りサービスは適しているとは言えません。
そのような観点からお勧めしたいのが「ひとり暮らしのおまもり」です。

 

『ひとり暮らしのおまもり』はセンサーに一定時間*動きがないという異常がある時にだけ、子のスマートフォンに通知が行くシステムなため、子に対して親のプライバシーが守られるだけでなく、自分の生活を大切にしながら親を見守ることができます。(*5~18時間の間で自由に設定可能)
更に、オプションでSOS発信ができる「ケアウォッチ」を契約することができます。「ケアウォッチ」は見守られる側が異常を知らせたい時に左右のボタンを同時に押すと、見守る側のスマホに大きな音でアラートを送るという仕組みです。更に、万歩計機能があり、親はケアウォッチから、子はアプリから親の活動をさりげなく確認することができます。
親が毎日、ケアウォッチを身に着けることで、子とのつながりを感じることができるのは、親にとっても子にとっても安心材料となるのではないでしょうか。

 『ひとり暮らしのおまもり』は実家にWi-Fi環境さえあれば、工事不要で、初期費用もかかりません。更に、状況に合わせて「サブスク」もしくは「買い切り」を選ぶことができ、どちらもリーゾナブルにスタートすることができます。

>関連記事「
ひとり暮らしのおまもり』「サブスク」と「買い切り」の違いとは


実家に一人で住む親が「年をとったな」と感じたら、『ひとり暮らしのおまもり』を設置されることを是非お勧め致します。

 

ひとり暮らしのおまもりHP

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