利用者インタビュー「母と離れて住んでいる私の気持ちが少し楽になりました」

利用者インタビュー「母と離れて住んでいる私の気持ちが少し楽になりました」

今回は、『ひとり暮らしのおまもり』を実際に使われている見守る側の利用者、Hさん(女性)にインタビューをしました。
Hさんは東京に住んでおられ、愛知県のご実家に一人で住んでいる70歳手前のお母さまの見守りのために、『ひとり暮らしのおまもり』を9カ月ほど利用されています。
愛知県のご実家のそばには妹さんが住んでいて、2人で協力しながら、お母さまの様子を見守っています。
『ひとり暮らしのおまもり』を利用することで、Hさんのご家族にもたらされた変化や、気づき、気持ちの変容などをお伺いしました。
「一人暮らしをする親のことが心配だけど、見守りサービスの効果がイマイチわからない…」と思われている方は、是非この記事を参考にしてみてください。


Q:『ひとり暮らしのおまもり』を導入される前はどのようなご状況でしたか?

A:私と妹で1日2回は母の安否確認をしていました。

5年前に父が亡くなり、愛知県にある実家で母が一人暮らしをするという状況になりました。
その時はまだ母は仕事をしていて元気だったのですが、2年ほど前の怪我をきっかけに仕事を辞めました。
特に母は、あまり社交的な性格ではないため、家で一人で過ごす時間が長くなり、母のことが以前にも増して心配になりました。
そこで、母の安否を確認するために、私と妹、そして母の3人でSkypeのグループを作り、一日朝晩、必ず2回は連絡をしていました。
私も妹も自分の生活があり、母に連絡を毎日入れるというのは正直、負担にも感じていました。
そのような時に、同じようにお母さまが一人暮らしをしているという知人から「見守りカメラをキッチンにつけている」という話を聞きました。
見守りサービスに関心はあったのですが、母も私もプライバシーの観点から、映像で安否確認をすることには抵抗を感じ、なんとなく別の方法がないかなと思っていました。

 

Q:『ひとり暮らしのおまもり』の話をお母さまにした時の反応はいかがでした?

A:大変な機器の設置を想像していたようでしたが、最終的には納得してもらえました。

『ひとり暮らしのおまもり』を実家に設置したいと母に話した時は「えー」と少し怪訝な様子でした。
恐らく、自宅に見守りサービスを設置すると聞いて、大きな機器を想像し生活の妨げになると感じたのだと思います。それとプライバシーに対する懸念もあったようです。
ですが『ひとり暮らしのおまもり』は、手でつまめるくらいの大きさのセンサーとステーションを私が設定するだけだということと、一日を通して、行動を監視をするような仕組みではないと母に話をしました。
そして何より『ひとり暮らしのおまもり』を利用したいのは、母と妹そして私が安心して暮らせるようにするためだと話をしたところ、納得したようでした。
実際、『ひとり暮らしのおまもり』の運営会社にお問合せなどもすることなく、スムーズに母の住まいに設置できました。スマートウォッチなどを使っていて、アプリ操作などになれている方だったら、簡単に設定できると思います。


Q:通知設定はどのようにしていますか?

A:妹と私の性格とライフスタイルによってそれぞれ使い分けています。

センサーを取り付ける場所は、玄関のドアにしました。
というのも、「母が外に出れるくらい体調が良い」ということが分かるからです。
また、私のアプリでは、動きがある都度通知があるように設定しています。
一定時間、センサーに動きがないという異常がある時にだけ、通知が来るように設定できることも知っています。
ですが、母が「近所に食べ物を買いに行っているのかな」「散歩に行く時間かな」「今日は病院行く日かな」と何となく通知のタイミングで生活の様子が分かるので、私の安心感のためにそのようにしています。
ただ時々、通知が多すぎると感じることもあるので、iPhoneの設定で行える通知要約機能*も今度試してみようかと思っています。*iOS15以降

逆に、子育て真っ最中でフルタイムで働いている妹は、一定時間動きがない時にLINEに通知が行くように設定しています。
妹は、今は、16時間動きがない時に異常通知が行くようにしていますが、最近、最大24時間まで延長できるようになったとのことなので、妹に勧めてみようかと思います。

>関連記事『高齢者見守りサービス、『誰』が見守る?家族で見守ることのメリット

 

Q:『ひとり暮らしのおまもり』を利用し初めてからお母さまとのコミュニケーションに何か変化はありましたか?

A:こちらから母に連絡をしなくても、安否確認ができるという安心感を得られました。

現在もSkypeで安否確認はしていますが、母から返事がなくてもドアに動きがある度に通知が来るので「元気にしているんだな」という、かなりの安心感を得られるようになりました。
そのため、3人でSkypeを通じてコミュニケーションをとる頻度は減りましたが、普段出かけない時間に通知が来た時に「どこかに行ってたの?」と私から母に連絡をしたりして、話題づくりにはなっています。
ただそのような時に母は「何で知っているの?」と少し驚くことがあります。
それは『ひとり暮らしのおまもり』が自宅に設置されているのを忘れるくらい、母の生活に馴染んでいるということだと思います。
なので、お互いにストレスの無い状態で見守りができていて、良かったなと感じています。


Q:『ひとり暮らしのおまもり』で今まで異常通知はありましたか?

A:異常通知から天候が悪く母が家にいることが確認できました。

今は、16時間動かないと異常通知が行く設定にしていますが、何回かアラートが来たことがあります。
ただ、その後、動きがあると異常通知は自動解除されるので、ほとんどの場合がそれで解消されました。
ですが、利用し始めてからのこの9カ月間で、数回ほど解除されないことがありました。
その時は母に「大丈夫?」とSkypeでメッセージをしたのと、1回電話をかけて安否確認をしたこともあります。
母が出かけなかった日は、冬の寒い日と夏の暑い日など、気候が悪い時でした。母が本当に具合が悪くて異常通知が来たことは今のところないので、緊急時にSOS発信ができるオプションのケアウォッチは「今のところは大丈夫かな」と思っています。
それと、母にスマートウォッチを最近プレゼントしたばかりなので、今のケアウォッチだとちょっと一緒につけるのは難しいと感じています。
将来、ケアウォッチのデザインが、細いバンド型になることを期待しています。バンドが寝ている時にもつけられるくらい、軽量で着け心地が良いといいなと思っています!

>関連記事:『開発者秘話・裏話②:『見守られる側』が「動かない時」に通知が行くシステムにした理由とは

 

Q:これから利用する方にアドバイスをお願いします。

A:異常通知があった時の対応を事前に決めておくことをお勧めします。

『ひとり暮らしのおまもり』の存在を母が忘れるくらい生活に馴染んでいる理由として、センサーの色を玄関の色と同じブラックにしたのもあるかと思います。
センサーにはカッパーとブラックがありますが、これからの利用を考えている方には、設置場所に溶け込む色を選ぶことをお勧めします。
それと、最初にセンサーを設置した時に、弱めのテープで貼っていたため、外れてパタパタしていたのか、外出通知がたくさん来てしまうということがありました。
ですが、強めのテープで貼り直すことで、そのようなトラブルは直ぐに解決できました。
ですので、よく動かす場所に貼る時は、しっかり目に貼り付けることがポイントです。
また、異常通知があった時に、どのような対応をするべきかまで考えておく必要があると思います。
私の場合は、たまたま妹が実家の側に住んでいるので、何かあったら駆け付けることができます。ですが、私は異常通知があっても直ぐに愛知まで行くことができません。
いざという時の対応を、協力をお願いできる家族や知人の方に普段から相談しておくことをお勧めします。

 

Q:高齢の親が一人暮らしをしている方にメッセージをお願いします!

A:見守る側の「心の安らぎ」としてお勧めしたいです。

『ひとり暮らしのおまもり』をある友人に勧めてみましたが、たまたまその方は、見守りカメラで映像が見える方がよいという考えでした。
ですが、母と私のようにプライバシーの観点から、映像で生活の様子を映すことに抵抗を感じ、センサー型のサービスを好む方は一定数いると感じています。
今は、とても安価な見守りカメラから、本格的な工事が必要で防犯も兼ねた総合型の見守りサービスなど、色々とあります。
私の母は、まだ自立して一人で生活できるくらい元気です。
ですが、私が離れて暮らしていて母の事が心配という状況において『ひとり暮らしのおまもり』は、仕組み的にも、値ごろ的にもちょうど良い感じだと思っています。
『ひとり暮らしのおまもり』は、特に近所づきあいや、趣味のサークルなどといったコミュニティと関わりの少ない一人暮らしの親をお持ちの方にお勧めしたいと思います。
実は、私は、自分が遠くに住んでいるため、母のことを直ぐにサポートできないということに何となく後ろめたさを感じていました。
かといって、私も自分の生活があり、母と同居をするというのは、お互いにストレスになるので難しいです。
『ひとり暮らしのおまもり』を使うことで「私も母のことをちゃんと見守っているんだよ。」ということを感じることができ、気懸りを少し軽減できました。
そういう意味でも、まさにおまもりのようなアイテムだと感じています。
妹も私もそして、何よりも母自身ができるだけ長く、住み慣れた家で生活することを願っています。そのためにも『ひとり暮らしのおまもり』をこれからも利用したいと思います。

>関連記事『高齢でも自宅に住み続けることはなぜ重要?「親が実家に住めなくなくなって弱った・・・」と後悔しないために今すぐできる対策とは

 

ひとり暮らしのおまもりHP

 

一覧に戻る